二所ノ関親方(稀勢の里)はなぜ中卒で早大大学院に?飛び級の真相とは

二所ノ関親方「大の里もいい稽古ができた あとはやるだけ」大相撲名古屋場所に向けて意気込み 14日開幕
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第72代横綱として、長きにわたり日本の国技である大相撲を牽引してきた稀勢の里

その強靭な精神力と肉体で、多くのファンを魅了した稀勢の里は、2019年1月場所に惜しまれつつも現役を引退し、荒磯親方として後進の指導に当たっていました。

そして、2021年12月、二所ノ関部屋を継承し、二所ノ関親方となりました。

一般男性
稀勢の里は長いキャリアを持ち、引退後も後進指導に尽力しているんだね。
一般女性
ええ、その実績と精神力には多くの人が感銘を受けていますね。

「元横綱稀勢の里 二所ノ関親方が徹底解説第27回:栃東「詰将棋のような手順」 – 相撲」

引用元: number.bunshun.jp

そんな二所ノ関親方ですが、実は中学卒業後、角界入りし、その後早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を修了しているという異色の経歴の持ち主です。

今回は、二所ノ関親方の学歴に焦点を当て、なぜ彼が中卒で早大大学院に進学したのか、その背景や理由、そして大学院での研究内容について詳しく解説していきます。

稀勢の里、異色の学歴

稀勢の里は、中学卒業後すぐに鳴戸部屋に入門し、厳しい稽古に励みながら力士としての道を歩み始めました。

高校受験では相撲の名門校である報徳学園高校を受験しましたが不合格となり、高校には進学せず、相撲に専念したのです。

2008年のNFLスーパーボウルをテレビ観戦したことがきっかけで、アメリカンフットボールの魅力にハマり、角界きってのアメフト通としても知られています。

そして現役引退後、なんと早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に進学し、スポーツマネジメントなどを研究。

2021年3月には修士課程を修了しています。

一般男性
中学卒業後に角界入りして、その後大学院まで進むなんて、普通は考えられないよね。
一般女性
そうよね。彼は常識を覆す挑戦をしているとしか言いようがありません。

「大の里所属の二所ノ関部屋「鹿嶋後援会」が会合 ファンと交流」

引用元: NHK

なぜ中卒で大学院へ?その背景を探る

中学卒業後、角界入りという道を選んだ稀勢の里が、なぜその後早稲田大学大学院に進学したのか?

その背景には、将来を見据えた彼の強い意志と、相撲界の未来を担うという覚悟がありました。

稀勢の里は、将来自分の部屋を持つことを目標に、弟子の育成方法や部屋の運営手法などを多面的に学ぶため、大学院進学を決意しました。

特に、早稲田大学の平田竹男教授の指導の下で「これからの相撲部屋のあり方」を研究したことが、彼の相撲に対する考え方に大きな影響を与えました。

平田教授の研究室では、子どもの頃からの育成の大切さが重視されており、この考えに共感した稀勢の里は、将来、子どもが相撲を身近に感じられる環境づくりに取り組む決意を固めたのです。

稀勢の里の部屋作りへのこだわり

早稲田大学大学院で学んだ知識や経験は、二所ノ関部屋の運営にも色濃く反映されています。

稀勢の里は、「不易流行」をモットーに、伝統を守りながらも新しいものを取り入れる柔軟な姿勢で部屋を運営しています。

例えば、二所ノ関部屋には2面の土俵が設置され、力士たちが待ち時間なく効率的に稽古できるように工夫されています。

大学院で得た知見から、稽古の効率性向上こそ、力士育成には欠かせないと考えたのです。

また、トレーニングルームやミーティングルームも完備し、力士たちが心身ともに成長できる環境を整えています。

さらに、稀勢の里は、大学院の同期生である経営者たちから「茨城で相撲部屋を経営するべきだ」というアドバイスを受け、実際に茨城県阿見町に部屋を設立しました。

これは、自身の出身地である茨城県に貢献し、大学院で培った経営学の知識を活かして、地方都市での相撲部屋経営という新たなモデルを確立するための挑戦でもありました。

「大関大の里「たくさんの応援に感謝、結果でお返しを」 二所ノ関部屋がある茨城県阿見町が初企画の交流会」

引用元: tokyo-np.co.jp

大学院での研究内容

稀勢の里は、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科でスポーツマネジメントを専攻し、主に相撲部屋の経営について研究していました。

力士の育成方法

伝統的な稽古方法に加え、最新のスポーツ科学に基づいたトレーニング方法や栄養指導を取り入れ、より効率的かつ効果的な力士育成を目指す研究が行われました。

部屋の運営方法

龍ヶ崎巡業 二所ノ関親方と生配信!
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資金調達、広報活動、人材マネジメントなど、多岐にわたる分野について学び、現代社会における相撲部屋の経営戦略が研究されました。

相撲部屋の広報活動

地域社会との連携、メディアへの露出、ファンサービスなどを通じて、相撲部屋の認知度向上とイメージアップを図る方法が研究されました。

スポーツビジネス

相撲をスポーツビジネスとして捉え、興行収入の増加、グッズ販売、スポンサー獲得など、収益拡大のための戦略が研究されました。

大学院での研究は決して楽なものではありませんでした。Excelの使い方など、基本的なことから学び、課題に追われる日々だったようです。

しかし、稀勢の里は持ち前の努力と根性でこれらの困難を乗り越え、修士論文を完成させました。

稀勢の里の学歴から学ぶこと

稀勢の里の学歴は、私たちに多くのことを教えてくれます。

学び続けることの大切さ: 稀勢の里は、トップアスリートとして活躍しながらも、学び続けることを決して止めませんでした。

年齢や立場に関わらず、常に新しい知識や情報を取り入れることの重要性を示しています。

挑戦することの重要性: 彼は、相撲界という枠にとらわれず、新たな分野に挑戦することで、自身の成長を促しました。

未知の領域に踏み出すことで、新たな発見や可能性が生まれることを教えてくれます。

将来を見据えた行動力: 稀勢の里は、将来の目標を明確に持ち、それを実現するために必要な知識や経験を積極的に学びました。

具体的な計画を立て、実行に移すことの大切さを示しています。

彼の姿勢は、私たちにとって大きな刺激となるでしょう。