はじめに
元横綱 旭富士こと、伊勢ヶ浜親方は、平成初期に活躍した人気力士です。
端正な顔立ちと甘いマスクで「津軽のプリンス」と呼ばれ、多くのファンを魅了しました。
今回は、そんな伊勢ヶ浜親方を支える家族、特に妻であるおかみさんとお子さんについて、詳しくご紹介します。
「昔からの名横綱としての威厳が感じられるね。ファンもずっと応援してきたんだろうな。」
「ええ、親方の人柄や伝統が今も受け継がれているのが素晴らしいわ。」
伊勢ヶ浜親方(旭富士)の経歴
若手時代
伊勢ヶ浜親方は、1960年7月6日、青森県西津軽郡木造町（現在のつがる市）生まれ。
本名は杉野森正也。
五所川原商業高校時代には国体で団体優勝を経験し、近畿大学に進学するも中退し、大島部屋に入門しました。
1981年1月場所に初土俵を踏み、わずか2年で幕内へ昇進。
入門からわずか15場所で三役に昇進するなど、超スピード出世を果たしました。
大関・横綱時代
その後も順調に番付を上げ、1987年11月場所には新大関に昇進。
膵臓炎などの持病と闘いながらも、1990年5月場所と7月場所を連続優勝し、平成初の横綱に輝きました。
横綱昇進後は、千代の富士、貴乃花といった強豪力士としのぎを削り、幕内最高優勝4回、幕下優勝1回、三段目優勝1回、序ノ口優勝1回の計7回の優勝を達成しました。
引退後
1992年1月場所に現役を引退し、年寄 旭富士を襲名。
その後、安治川部屋を継承し、安美錦、宝富士といった関取を育成しました。
2012年10月には伊勢ヶ浜部屋を創設し、日馬富士、照ノ富士といった横綱を輩出するなど、名伯楽としての手腕を発揮しています。
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育成に力を入れた親方として
伊勢ヶ浜親方は、これまでに12人もの関取を育て上げた名伯楽として知られています。
2023年春場所では、愛弟子の尊富士が110年ぶりとなる新入幕初優勝の快挙を成し遂げました。
横綱照ノ富士、幕内熱海富士、翠富士、錦富士、尊富士、宝富士の6名の関取を抱えていましたが、2023年5月場所前には、不祥事により閉鎖となった宮城野部屋の力士たちも預かることになりました。
若手の十両である伯桜鵬も加わり、現在では7名の関取を擁する大所帯の部屋となっています。
「尊富士の新入幕初優勝、まさに親方の育成力の賜物だね。」
「ええ、厳しい稽古と温かい家庭の支えが、力士たちの成長を促しているのよ。」
「NHK太田雅英アナ「何があったんでしょうか」伊勢ケ浜親方「何もないでしょう」／初場所」
伊勢ヶ浜部屋の歴史
伊勢ヶ浜部屋のルーツは、1979年に創設された安治川部屋にあります。
元関脇 陸奥嵐が宮城野部屋から独立して部屋を創設しましたが、自身の健康問題により1993年に廃業しました。
その後、第63代横綱 旭富士が4代安治川を襲名し、部屋を継承。
2012年10月、4代安治川は年寄名跡を伊勢ヶ浜に変更し、伊勢ヶ浜部屋を創設しました。
伊勢ヶ浜部屋の場所
伊勢ヶ浜部屋は、東京都江東区毛利に所在し、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線 住吉駅から徒歩6分、総武本線 錦糸町駅から徒歩8分の場所にあります。
部屋付き親方として、楯山親方（元幕内 誉富士）、照ノ富士（73代横綱）、宮城野親方（元横綱 白鵬）、間垣親方（元幕内 石浦）が所属しています。
力士としては、宝富士、翠富士、熱海富士、錦富士、尊富士、炎鵬、伯桜鵬、天照鵬、川副圭太、草野直哉らが在籍。
伊勢ヶ浜部屋の稽古は、現代の相撲界の中でも特に厳しく、他部屋の40～50番に対し、100番以上の稽古が課されます。
2023年4月、不祥事により閉鎖となった宮城野部屋の力士たちも預かり、親方は地下の部屋を確保していたため寝室不足の心配もありませんでした。
宮城野親方も毎日廻しを付けて稽古場で指導し、力士たちと一緒にちゃんこを囲むなど、部屋に深く馴染んでいます。
おかみさんの役割
力士にとって、おかみさんは母親のような存在であり、部屋を支える重要な役割を担っています。
食事や身の回りの世話はもちろん、精神的な支え、経済管理、後援会とのやり取りなど、多岐にわたる業務をこなしています。
例えば、七代目伊勢ヶ濱親方の妻である麻記子さん
麻記子さんは、相撲茶屋「清國」の女将を務め、名古屋女子大学卒業後は女優としても活動していましたが、結婚を機に相撲茶屋の女将へ転身。
1日1組限定でお客様を丁寧にもてなす姿勢は、部屋の温かい雰囲気を支える大切な役割となっています。
おかみさんの存在が、部屋全体を支える大きな柱になっているね。
そうね。温かく見守るその姿勢が、力士たちの心の支えになっているのよ。
伊勢ヶ浜親方の妻(おかみ)
伊勢ヶ浜親方の妻については情報が限られていますが、春日山親方（元前頭 大昇）の姪にあたるとされ、縁から当初は春日山部屋再興の可能性も囁かれていました。
伊勢ヶ浜親方の子供
伊勢ヶ浜親方のお子さんに関する情報は見つかりませんでした。
公人の家族ではよくあることで、プライバシー保護のため情報が公開されていない可能性があります。
伊勢ヶ浜親方の青少年相撲への貢献
伊勢ヶ浜親方は、将来を担う子供たちのために青少年相撲の普及にも力を入れています。
小中学生を対象とした「伊勢ヶ浜部屋横浜相撲クラブ」を設立し、子供たちが相撲クラブとして活動できる環境づくりに尽力しています。
若い力士が育つ環境って、本当に大切だと思うよ。
ええ、未来を担う子供たちのための支援は、相撲界全体の発展にもつながるものよね。
「引退の照ノ富士、伊勢ケ浜親方に褒められた思い出はたった1度…顔を合わせたジムで「やりすぎだよ」」
まとめ
伊勢ヶ浜親方は、現役時代の実績のみならず、親方として多くの力士を育成し、相撲界に大きく貢献してきました。
その陰には、献身的なおかみさんの支えがあったことは間違いありません。
情報が少ないながらも、親方の家族は彼の力士人生と親方としての活動を温かく支えています。
今後も伊勢ヶ浜親方と伊勢ヶ浜部屋の力士たちの活躍に注目していきたいと思います。
厳しい稽古と多岐にわたる部屋運営、さらには青少年相撲普及活動を通して、相撲界の発展に寄与している姿勢は、誰もが尊敬すべきものです。
